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2013.07.23
戦後韓国の憲法改正
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韓国の憲法は第2次世界大戦後に制定されています。
その後現在まで9度の憲法改正が行われています。
そのうち5回は国家体制を変えるほどの改正が行われていて、それぞれ第○次共和国憲法と言われています。
第1共和国憲法 1948- 最初の憲法、大統領制
第2共和国憲法 1960- 第3次改正、不正選挙=>李承晩(イスンマン)大統領退陣、議院内閣制、経済は戦後最悪
第3共和国憲法 1962- 第5次改正、5.16軍事クーデター、朴正熙(パクチョンヒ)、再び大統領制
第4共和国憲法 1972- 第7次改正(維新憲法)、朴正熙政権存命のため戒厳令
第5共和国憲法 1980- 第8次改正、朴正熙暗殺、大統領権限の制限
第6共和国憲法 1987- 第9次改正(最後)、大統領直接選挙
こうして見ていくと韓国は戦後から10年毎に大幅に憲法が改正されてきています。政権の存続のためや、クーデターによる改正です。
そもそも、憲法改正は何故必要なのでしょうか?
憲法改正は国体に大きな変化(革命など)があって、国家体制を改めなくては成らなくなった時に改正が必要になります。
それは国民意識を変更する事が必要だからです。
韓国ではつい20年前まで(日本ではバブルが崩壊する頃です)頻繁に憲法改正が行われてきました。
それは国家体制がなかなか整わなかった事を意味すると思います。
しかし1987年以降憲法改正は行われていません。
これは国家体制が落ち着いたことと、経済の発展により、国民の意識が政治より経済に向いているという事ではないかと思います。

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