上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
にほんブログ村 科学ブログ 数学へ
にほんブログ村
憲法とは何か (岩波新書)憲法とは何か (岩波新書)
(2006/04/20)
長谷部 恭男

商品詳細を見る


長谷部恭男(はせべ やすお)によると、立憲主義がまず行ったのは公私を区分する事だったようです。

近世(14世紀ころから)、ヨーロッパには様々な価値観が生まれてきました。
ルネッサンス(14ー16世紀)、大航海時代(15ー17世紀)、宗教戦争(16ー17世紀)と価値観が多元化されました。

中世ヨーロッパでは神(教会)が善悪を決めていました。
神こそ唯一の価値観でした。
しかし、近世以降人々は多様な価値観の中で暮らしていかなくてはならなくなりました。

同じ価値観を持つ集団の中では、人は悩まず暮らすことができます。
しかし、異なった価値観を持つ人とうまく暮らしていくのは大変骨が折れます。
そこでヨーロッパ社会が考えだしたアイデアが公私の区分です。

そのために立憲主義がまず用意する手立ては、人々の生活領域を私的な領域と公的な領域に区分することである。私的な生活領域では、各自がそれぞれの信奉する価値観・世界観にそって生きる自由が保障されている。他方、公的な領域では、そうした考え方の違いに関わらず、社会のすべてのメンバーに共通する利益を発見し、それを実現する方途を冷静に話し合い、決定することが必要となる。p10

話はそれてしまいますが・・・
今まで日本人はヨーロッパ人と違い、多様な価値観の中で暮らす必要がなかったのです。
日本人はかつてもそして今もほぼ同一の価値観を持っています。
そう考えると、何故ヨーロッパで公私の区分が発達して、日本は発達しなかったのかがよくわかります。

参考
政治思想家の丸山眞男は、戦前の日本型ファシズムの精神がまさにそれ(同一の価値観によるわかりやすい世界)であったと指摘している。そこでは、公的領域と私的領域の切り分けは否定される。すべての人のあらゆる生活領域は、究極の価値を体現する天皇との近接関係によって一義的に位置づけられ、この評価の尺度は、日本を越えて他の民族国家にも押し及ぼされる。p13
関連記事
にほんブログ村 科学ブログ 数学へ
にほんブログ村
Secret

TrackBackURL
→http://recentreport.blog.fc2.com/tb.php/929-eb896f7a
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。